Google 杯 将棋名人戦

2009 年 6 月 29 日
Posted By 林 芳樹 / ソフトウェアエンジニア

今回はいつもと趣向を変えて、社内イベントの模様をお届けしようと思います。

私が個人的に関わっている GPS 将棋が 5 月に開催された第 19 回世界コンピュータ将棋選手権で優勝しました。GPS 将棋は東京大学大学院総合文化研究科のゲームプログラミングセミナーのメンバーとその他の有志が開発しているコンピュータ将棋プログラムです。社内には元高校名人のエンジニアが居ることもあり、結果を聞きつけた有志により社内最強の人間と優勝プログラムの対戦が企画されました。

コンピュータと人間の知恵比べは興味をそそられるテーマであるようで、チェス専用のコンピュータ Deep Blue が 1997 年に当時の世界チャンピオン Garry Kasparov 氏と 7 番勝負をして勝利したことを記憶されている方もいらっしゃるかもしれません。その後もチェスプログラムの改良は続き、現在の最強のチェスプレーヤーはコンピュータプログラムになっています。将棋では公式の場ではあまり対局は行われていませんが、アマチュアトップレベルの強さを有していると考えられており、熱戦が期待されます。

対戦は持ち時間 15 分、切れたら 60 秒の秒読みで 2 局行われました。厳密に強さを競うよりも、みんなで楽しむというイベントの性格上、衆人監視の中で本人の解説付きという人間にはかなり不利な条件での対局となりました。

第 1 局目は初手 7 八金と人間側が定跡から早めに外れる趣向から始まり、その後 3 四歩、2 歩、3二銀、7 六歩、4 四歩、2 五歩 という振り飛車風の出だしになりますが、後手( GPS 将棋)が 3 三角 と指さず、4 二飛 と飛車を振ったために先手(人間)が有利な展開で進みます。その後、見慣れない局面が続き、先手(人間)が小刻みに時間を使いながら進行し、以下の局面で 7 五歩 と指そうとしたところで手が滑り、7 六に歩が戻ってしまって時間が切れてしまいます。最終局面では、後手(GPS 将棋)が桂得で少々優勢ながらまだまだこれからの将棋です。この第 1 局の様子の動画はこちらで見られます。



当初は 1 局だけの予定でしたが、不完全燃焼に終わってしまったため、なるべく最初の将棋を再現しながら、うまくいけば中断局面からやり直そうということで 2 局目が始まります。中断局面から再開すればよいだけのように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当日使用した対戦用の将棋サーバプログラムではその機能は実装されていなかったため、運用で回避することになりました。

2 局目は問題の 7 手目で後手(GPS将棋)の手が 4 二飛 から 3 三角 に変わり、力戦型の難しい将棋に進みます。以下の図の局面で既に穴熊に組んでいる後手(GPS 将棋)はもうあまり有効な手がないのに対して、先手には 1 六歩 の角取りや、左側の角や桂馬の活用など指したい手がいろいろあります。そこで後手(GPS 将棋)は、3 七角成、同金、6 六桂 という駒損をしての猛攻に出ます。以下、人間のうっかりもあり、後手が細い攻めを繋いで勝利します。2局目の動画はこちらから。



今回は GPS 将棋側の勝利と開発者にとっては嬉しい結果になりました。今がちょうど実力が拮抗している時期であるため、GPS 将棋が強くなりすぎてしまわない間に第 2 回を開催しようという話が既にでています。これからも当分の間は人間の認識能力、選択的な探索能力とコンピュータの計算能力を活かすための人間のアルゴリズムの考案能力との争いを楽しめそうです。

時刻 19:17

Google Chrome: Dev リリース 3.0.190

2009 年 6 月 25 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Dev チャンネルが 3.0.190 にアップデートされました。Mac OS X 版は 190.0 であり、Windows 版は 190.1、Linux 版は 190.2 となります。

主な変更:
  • クラッシュを引き起こすバグなどの修正
  • Linux: フォントが存在していないことに起因しブラウザがクラッシュするバグの修正 (Issue: 13007 (英語))
  • Mac OS X と Linux で不足していた多くの機能の実装.下はいくつかの例です:
    • Linux: HTTP 認証のサポート
    • Linux: ドラッグしている最中のタブ中のコンテンツのレンダリングサポート
    • Linux: ブックマークのインポートとエクスポートのサポート
    • Mac OS X: 1 つのタブの中で 1 つ以上のダウンロードのサポート
    • Mac OS X: ウィンドウ下部に表示されるダウンロードシェルフでのダウンロードの表示サポート
    • Mac OS X: 閉じたタブの復元アイテムをファイルメニューに追加
  • Web ページを --enable-monitor-profile フラグにより sRGB から現在利用中のモニタープロフィールに変換。イメージ中に埋め込まれたプロフィールは処理しません (Issue: 4938 (英語))
  • Windows 上で印刷ダイアログの 'Print selection' オプションのサポート (Issue: 1682 (英語))
このほかの変更点や修正点の詳細については、リリースノート (英語) をご覧ください。

既知の問題点:
  • ブックマークバーにブックマークレット (javascript: URLs) をドラッグできない
    (Issue: 12290 (英語))
  • 拡張をインストールすると、2 つの独立した Toolstrips が表示される。ブラウザを再起動すると、問題は解消します (Issue: 14941 (英語))
拡張 (Extension) については、Chrome Extension HOWTO (Chromium Developer Documentation) (英語) を参照してください。

Dev チャンネルでは最新の修正を確認し、開発中の新機能にアクセスすることが可能となります。Dev チャンネルおよび登録方法については http://dev.chromium.org/getting-involved/dev-channel/ (英語) をご覧ください。

また、不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。

時刻 19:46

Google Developer Day 2009 のハッカソン

2009年6月24日
Posted by 上川 純一(ソフトウェアエンジニア)

6 10 日と 11 日には、世界から注目されるアキバ文化の発信地、秋葉原にてハッカソンが開催されました。

このハッカソンは Google Developer Days 2009 の一環で開催されたものです。
昨年までは Google Developer Day と同じ時間帯での開催のため両方参加するのは不可能だったのですが、今年は 6 9 日に開催された Google Developer Day イベントとハッカソン両方に参加できるように日付をずらしました。

6
10 日は Maps API Android ハッカソンの合同開催 ハッカソンに32名が 、6 11 日は OpenSocial Google App Engine にそれぞれ23名、34が参加しました。
会場では数人ずつのグループに分かれて API を利用したアプリケーションをコーディングです。

Android
Maps API ハッカソン は直接の関係はないのですが同じ部屋で開催されました。Eclipse を使って Android の開発はまだ始めたばかりというチームも、いろいろなアプリケーションを開発している経験豊かなチームもあり、一週間前に行ったアイデアソンでのアイデアをベースに真剣に開発を進めていました。

一日の終わりには全員で成果の発表会。Android Maps API 両方をあえて使ってみて、Android の振動データを Google App Engine 経由で Google Maps に連携させて頑張っているアプリケーションのデモがあったりしました。

会場プレゼンテーション用には PC 接続用のプロジェクターが用意されていました。
しかし、最後にみんなにプレゼンテーションする際には Android の画面を表示できるツールがあるほうが便利です。用意周到な参加者の方がウェブカメラをつなげてプレゼンテーションをする環境をととのえて、良い感じでハックできました。


秋葉原ならではの昼食をとったり、盛りだくさんの一日でした。参加者のみなさま、楽しめたでしょうか?ここで開発されたコードが日の目を見る日が楽しみですね。

Google では、今後も、開発者の方を支援するため、ハッカソンを含めたデベロッパー向けのイベントを開催していく予定です。Google Code ディスカッショングループ
Google Developer Relations Japan
でお知らせしています。今後のイベントの状況を把握したい方はぜひご登録ください。



時刻 10:00

Google Chrome アイコンプロジェクトにご参加ください

2009 年 6 月 23 日
Posted By ジョン フー / マーケティング マネージャー

Google Chrome チームのメンバーで、いろいろなものを使って Google Chrome のアイコンを作ってみました。最初はスプーン風船を使ったごく簡単なもので始めましたが、そのうちにもっと凝った、ストップモーションのアニメーションケーキなどでもやってみました。さらに、勢いづいて、友人のAnna the Red (英語) にお弁当も作ってもらいました。



過去の経験 (英語) から、ユーザーの皆さんが、もっとステキな作品を作ってくれると思います。是非 Google Chrome のアイコン作りにチャレンジして、動画で投稿してください!

たとえば、整列させた車でいっぱいの駐車場を鳥のように空から見てみたり、野球場の外野席に陣取った同じ色を来た観客、さらには 1 万個の M & M で作られた壁画などはどうでしょう !? 私たちが想像できないような、ユニークな作品をお待ちしています。優れた応募作品は、GoogleとYouTubeで、ご紹介する予定です。

応募要項:
  • 応募締め切り : 2009 年 7 月 22 日
  • 全世界どこからでも応募できます。
  • 優秀作品は Google および YouTube にて紹介いたします。
ご参考までに、私たちチーム作品をご紹介します。



詳細およびビデオの応募については、google.com/chromeicon09 をご覧ください。

時刻 0:59

Google Chrome: Stable/Beta リリース 2.0.172.33

2009 年 6 月 22 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Stable および Beta チャンネルが 2.0.172.33 にアップデートされました。このリリースでは深刻なセキュリティ問題と 2 つのネットワーク関連の不具合を修正しております。

CVE-2009-2121: HTTP レスポンス処理時のバッファオーバーフロー
Google Chrome に HTTP サーバーからのある種のレスポンスのハンドリング時にバッファオーバーフローを引き起こす脆弱性があります。サーバーからのレスポンスに施された仕掛けによりブラウザをクラッシュさせ攻撃者に任意のコードを実行を許す可能性があります。

詳細情報:
http://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=14508 (英語) (ここに記載されている情報は、ほぼすべてのユーザーに修正が行き渡ったと思える時期になったら公開させていただく予定です)

深刻度: 重要。攻撃者はログオンしているユーザーの権限でコードを実行できる可能性があります。

クレジット: この問題は Google のセキュリティチームによって発見されました。

そのほかの問題: 本リリースはほかに次の 2 つのネットワーク関連の問題の修正を含んでいます。
  • HTTPS のサイトに接続する際に Squid プロキシでの NTLM 認証に失敗する (Issue: 8771 (英語))
  • いくつかの HTTPS サイトをロードする際にブラウザがクラッシュする (Issue: 13226 (英語))
Beta チャンネルへの参加は、Google Chrome Beta channer installer をダウンロードすることで行えます。このリンクをクリックすると、利用規約が表示されますので、それを確認後、同意ボタンをクリックしてください。以上で、Beta チャンネルへの参加は完了です。Google Chrome を実行中だった場合は、Google Chrome の再起動を行ってください。また、バージョン番号の確認は、Google Chrome のレンチ型のアイコンの「Google Chrome について」から行えます。

Beta リリースをお使いになって見つけられた不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。

日本語による Google Chrome のヘルプフォーラムも用意されておりますので、こちらもご利用ください。

時刻 23:59

Google Chrome: Dev リリース 3.0.189.0

2009 年 6 月 22 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Dev チャンネルが 3.0.189.0 にアップデートされました。Windows、Mac OS X、Linux に対応しています。

主な変更:
  • クラッシュを引き起こす多くの問題の修正とコードの安定化
  • すべての拡張 (Extensions) の署名を必須としました。署名されていない拡張は無効化されています
  • 拡張は、少なくとも今の段階では、シークレットモードでは無効化されています
  • ある特定のサイトでの適切な「戻る」および「進む」処理を妨げていたセッション履歴のバグの修正
バージョンの変更:
  • V8 - 1.2.8
このほかの変更点や修正点の詳細については、リリースノート (英語) をご覧ください。

Dev チャンネルでは最新の修正を確認し、開発中の新機能にアクセスすることが可能となります。Dev チャンネルおよび登録方法については http://dev.chromium.org/getting-involved/dev-channel/ (英語) をご覧ください。

また、不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。

時刻 23:59

ルート案内 API が日本でも使えるようになりました

2009年6月19日
Posted by 若狭 建(ソフトウェアエンジニア)、Developer Relations チーム

Google Maps API をご利用の開発者のみなさま、お待たせしました。6月9日に開催された Google Developer Day で告知させていただいたとおり Google Maps API が日本国内のルート案内 (Driving Directions) に対応しました。これまで、国外のルートのみ対応となっておりましたが、今後は日本国内のルートもあわせてご利用いただけます。ここでは AJAX APIs Playground を使って簡単に使い方をご紹介します。

Map Directions Simple を元に日本国内のルート(グーグルの東京オフィスがあるセルリアンタワーから東京ディズニーランドまで)を表示させてみましょう。まず、最新バージョンの Maps API を使用するため、ソースの HTML を書き換える必要があります。"Edit HTML" をクリックして script タグ内の URL の "v=2" を "v=2.x" に変更してください。

続いて、JavaScript を修正します。デフォルト表示位置を東京近辺にするため、
map.setCenter(new GLatLng(42.351505,-71.094455), 15);
の行を
map.setCenter(new GLatLng(35.68,139.77), 13);
に変更します。

最後に、表示させるルートを指定します。
directions.load("from: 500 Memorial Drive, Cambridge, MA
to: 4 Yawkey Way, Boston, MA 02215 (Fenway Park)");
の行を
directions.load("from: セルリアンタワー
to: 東京ディズニーランド", { locale: "ja_JP" } );
に変更します(表示の都合上、改行しておりますが、実際には改行を取り除いてご利用ください)。

あとは、"Run Code" をクリックするだけです。





このように、ルート案内をご自身の作成する Maps API アプリケーションに組み込んでいただくことが可能になりました。

皆様の自由な発想で、ルート案内を有効に活用したアプリケーションを開発してみてください。

詳細は開発者向けドキュメントおよびリファレンスをご参照ください。

API についての技術的な質問は準公式コミュニティ Google-Maps-API-Japan をご活用ください。



時刻 15:05

御意見お待ちしています

2009 年 6 月 15 日
Posted by 賀沢秀人 / 検索担当エンジニア

以前の記事で、Google における検索改善のための取り組み、特に日々おこなわれている実験について紹介しました。今回は最高の検索エンジンを目指すにあたり、実験と同様、いえ、それ以上に重要な、ユーザーからのフィードバックについてお話します。

Google が実験を重視するのは、新しい機能やランキングのアルゴリズムが本当にユーザーの皆さんの役に立っているのかを客観的に判断するためです。しかし、そのような実験を経て「これは役に立っている」と自信を持って送り出しても、完璧ということはありえません。(そうだったら、本当に嬉しいのですが。)また、我々が思いもよらない見落としをしているという可能性もあります。そこで重要となるのが、ユーザーの皆さんからのフィードバックです。

Googleの検索結果ページにはフィードバックのためのリンクがあります。「え、そんなのあったっけ?」誰ですか、そんなことを言うのは!(笑)

それでは、例として「サッカー」というキーワードで検索してみましょう。このキーワードで何を探しているかは人それぞれですが、ここでは仮に前日にサッカー日本代表の試合があったとして、その結果を探していると想定します。

さて、検索してみたところ、がっかりすることに、日本代表の試合結果がどこにも見当たらなかったとします。(実際には、そんなことはないように祈ります!)そんな時は是非、検索結果の一番下までスクロールしてみて下さい。画面下の検索ボックスの下に「フィードバックをお寄せください」というリンクが見つかるはずです。



それが、皆さんのフィードバックを受け付ける窓口になっています。さて、それでは試しに「フィードバックをお寄せください」をクリックしてみてください。次のような画面があらわれるはずです。



このページには、フィードバックのためのフォームの他に関連したリンクが色々と記載されています。こちらのリンクは後ほど触れますので、ここでは実際にフィードバックを返す方法の説明を続けます。

さて、問題は、前日に行われたサッカー日本代表の試合結果が見つからなかったことでした。(あくまで仮定です!)なので、「探していた情報や検索結果に不満に感じた理由をお聞かせください。」の欄に、その旨を記入します。さらに、今回は探しているものが見つからなかったのが問題ですので、その下にある「問題に該当する項目を下記から選択してください」の中から「探している情報が見つからなかった。」を選択します。(ちょっと分かりづらいかもしれませんが、特定のページ(例えば、日本サッカー協会のページ)を探しているのに見つからなかったときは、「探しているページが見つからなかった」を選択してください。)



最後に「送信」と書いてあるボタンを押せば完了です。(注意:これはあくまで例ですので、実際にはボタンを押さないで下さい!!)

さて、今まで説明したのは探しているページが見つからなかった場合でした。次は検索キーワードと関係のないページ(例えば、野球選手のブログ)が検索結果に紛れこんでいた場合です。(こんなことも起こらないことを祈ります!)

先ほどと同様に「理由」の欄には、自由に何が問題だったかを記入します。次の「問題に該当する項目」は「関係の無い内容のページが検索結果に含まれていた」を選択します。最初の例ではここまででしたが、今回のように関係のないページが出てきているときは、そのページの URL(ブラウザのアドレスバーに表示されている http://... という文字列)を「問題のページのウェブアドレス ( URL ) を入力してください」という欄にコピーして頂けると、我々が問題を修正しようとするときに大変助かります。(検索結果は時々刻々と変化しているので、我々が調査を始めたときには皆さんが見ている検索結果から変わってしまっていることも多々あるのです。)

そして最後に送信ボタンを押せば完了です。(再び注意:実際には押さないで下さい!)



最後に、フィードバックページで今までに説明していない部分について触れます。

まず、「問題に該当する項目」に「スパム行為のページが検索結果に含まれていた」という選択肢があります。スパムとは「検索エンジンでの順位をあげることのみを目的とし、ユーザーの利便性を考えていないページ」とGoogle では考えています。詳しくはウェブマスター向けガイドラインの品質に関するガイドラインを参考にしていただきたいのですが、あまり深く悩まず「不自然なページ」を見つけたら、こちらを選択するぐらいの気持ちで結構です。もちろん良く分からなかったら、選択しなくても大丈夫です。

なお、このフィードバックページは、検索をするユーザーの皆さんからのフィードバックを頂き品質向上に役立てるためのページで、個別に回答したり、すべてのフィードバックを将来の検索結果に反映させるものではありません。そのため、緊急性を要する処置(例えば、違法なコンテンツやプライベート情報などの削除)については、右側のリンクにある「不適切な検索結果のご報告方法をご覧ください」をご利用ください。

なお、ウェブマスターの方で、御自身の管理するサイトの検索結果について疑問をお持ちの方は、ウェブマスター向け ヘルプ フォーラム にご投稿ください。もちろん、検索ユーザーとしての御意見は、検索結果ページにある「フィードバックをお寄せ下さい」リンクからご連絡下さい。

時刻 18:40

Google Chrome: Dev リリース 3.0.187.1

2009 年 6 月 12 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Dev チャンネルが 3.0.187.1 にアップデートされました。

先日公開いたしました Dev チャンネルでの更新 (3.0.187.0) の Windows 版に、レンチメニューやページメニューを利用しようとした際にクラッシュを引き起こす致命的なバグが含まれて降りました。本リリースではそれが解決されています。

すでに 3.0.187.0 がインストールされている場合、「Google Chrome について」から強制的にアップデートをすることが出来ません。この場合、以下の 2 つの方法のいずれかをとることが出来ます。
  • しばらくお待ちいただく。通常、5 時間程度ほどお待ちいただくことで、Google Chrome は Google Chrome は更新を確認し、自動的にインストールを行います。
  • Google Chrome をアンインストールし、再度、http://www.google.com/chrome/eula.html?extra=devchannel からインストールを行います。
Mac OS X 版と Linux 版はこの問題には無関係ですので、更新も行われません。

今回の問題について心よりお詫びするとともに、今後の再発防止のために社内のプロセスの見直しを行います。Dev チャンネルは今後もややリスクを抱えたビルドではあることは皆様にも理解いただきたいと思いますが、このような主要機能に関して問題が発生することはあってはならないことであることは私どもも認識しております。

時刻 23:55

Google Chrome: Dev リリース 3.0.187.0

2009 年 6 月 11 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Dev チャンネルが 3.0.187.0 にアップデートされました。

主な変更:
  • Linux: Firefox からのパスワードのインポートを実現 (Issue: 11191 (英語))
  • Mac: パスワードに Keychain を利用するように変更 (Issue: 11745 (英語))
  • Web インスペクターが動作しなかった問題の修正 (Issue: 13411 (英語))
  • プラグインのデッドロックによりブラウザがハングしてしまう問題の修正 (Issue: 12624 (英語))
  • --enable-user-scripts が動作しなかった問題の修正 (Issue: 13290 (英語))
  • 拡張 (Extension) の Toolstrip をクリックすると最初のタブが選択されてしまっていた問題の修正 (Issue: 13547 (英語))
  • インストール後に拡張 (Extension) が表示されなかった問題の修正 (Issue: 13609 (英語))
  • クッキーの最大数を 3,000 に増加させ、Firefox と一致させる修正 (Issue: 8850 (英語))
  • コンテンツがタイトルを持っていなかった場合、ブックマークのエントリの名前に URL を利用するように修正 (Issue: 5965 (英語))
  • ダウンロード状況を表示する下部のエリアをタブごとからウィンドウごとに移動 (Issue: 9025 (英語))
  • Squid プロキシのサポートの強化 (Issue: 8771 (英語))
  • Google Finance でティッカーシンボルをバックグランドで表示させていた場合に、Flash プラグインがハングする問題の修正 (Issue: 12993 (英語))
上で説明したいくつかの修正で拡張 (Extension) について触れていますが、拡張 (Extension) については、Chrome Extension HOWTO (Chromium Developer Documentation) (英語) を参照してください。

バージョンの変更:
  • V8 - 1.2.7
このほかの変更点や修正点の詳細については、リリースノート (英語) をご覧ください。

Dev チャンネルでは最新の修正を確認し、開発中の新機能にアクセスすることが可能となります。Dev チャンネルおよび登録方法については http://dev.chromium.org/getting-involved/dev-channel/ (英語) をご覧ください。

また、不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。

時刻 17:34

Google Chrome: Stable リリース 2.0.172.31

2009 年 6 月 10 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Stable チャンネルが 2.0.172.31 にアップデートされました。このリリースでは WebKit に含まれていた 2 つのセキュリティ問題を修正しております。

CVE-2009-1690: メモリ破壊
WebKit のある種の DOM イベントハンドラの再帰処理がメモリ破壊の問題を含んでいました。悪意を持って開発された Web サイトを訪れることでタブをクラッシュさせられたり、Google Chrome サンドボックスの中で任意のコードを実行させられたりします。今回の更新ではメモリ管理を改善することでこの問題を解決しています。

深刻度: 高。攻撃者は Google Chrome のサンドボックスの中で任意のコードを実行できる可能性があります。

補足:
  • 攻撃者が管理する Web ページをアクセスしなければ被害にはあいません。
  • 攻撃者が実行する可能性のある任意のコードはサンドボックス化されたレンダラープロセスの中で実行されます。サンドボックスについてはこちら (英語) をご覧ください。


CVE-2009-1718: ドラッグアンドドロップによる情報漏えい
WebKit のドラッグイベントの処理に問題がありました。これにより悪意を持って開発された Web サイト上でコンテンツをドラッグさせた場合に、機密情報が漏えいする可能性があります。この更新ではドラッグイベントの処理を改善することにより、この問題を解決しています。

深刻度: 中。攻撃者が制御する Web サイトの上でデータを選択しドラッグさせるようにユーザーを誘導できた場合、攻撃者は別のサイトに属するデータを読み取ることができる可能性があります。

時刻 22:00

Google Earth が立体で楽しめるようになりました

2009 年 6 月 10 日
Posted by Google マップチーム


鳥のようにビルの間を自由に飛び回ってみませんか?
是非、新しくなった Google Earth を試してください。2009 年 6 月 9 日より Google Earth では、東京、京都、大阪、神戸の4都市における建物の3D モデルが大幅に増加しました。これによって、4 都市での空中遊泳がより一層楽しくなります。



ご利用になるには、まず Google Earth をダウンロード。Google Earth を起動するとサイドバーにレイヤが表示されます。レイヤを開いて、“建物の 3D 表示”の中の“立体写真モデル”を選択すると、4 都市のビルがニョキニョキと現れます。

Google Earth にある 3D モデルは、大きく分けて 2 つの方法で提供されています。一つ目は、Google の技術によって、航空写真やコンピュータグラフィックス等のデータを組み合わせて再現したものです。二つ目は、企業や一般の方がお持ちのデータを提供いただいたものです。今後、私たちは、ユーザーのみなさんと一緒に 3D モデルをさらに増やしていきたいと考えています。

Google Earth は、いわばデジタル地球儀です。さらに多くの 3D データが提供されることによって、「世界中にある情報を整理し、人々に利用しやすく提供する」という Google のミッションを目に見えるわかりやすい形で体現できると考えます。実際、多くの方々が、Google Earth の 3D 化を歓迎してくださっています。都市開発に活用されたり、学校の授業で活用されるなど、さまざまなシーンで利用されています。今まで見えなかったものが 3D 化によって、気づかされたり、発見されたりする。身近な世界がより豊かに見えるようになる。そんな気づきと発見のツール、プラットフォームとしてみなさんに使って頂けると嬉しいです。

Google Earth が街の活性化に一役を担えればと切に願っております。

時刻 15:00

Google Developer Day 2009 Japan が、パシフィコ横浜でいよいよスタート!

2009 年 6 月 9 日
Posted by Developer Relations チーム

朝から 1,000 人を越す開発者の方々にお集まりいただき幕を開けた Google Developer Day 2009 Japan、最初のプログラムである基調講演が大盛況の中終了しました。





基調講演では株式会社ミクシィ より 笠原 健治 氏、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ から 永田 清人 氏を迎え、グーグルからは代表取締役社長 辻野 晃一郎、Android 統括部長 トム モス、デベロッパーアドボケイト クリス プルエット、OpenSocial 担当エンジニアリング ディレクター デービッド グレーザーがイベントに参加いただいた開発者の方々をお迎えしました。

終わって間もない基調講演ですが、すでに予想を上回る大好評をいただいています。
基調講演の内容について、簡単ではありますが以下にてご紹介します。

HTML5

グーグルのシニアプロダクトマネージャ- 及川 がデモを交えながらHTML5 が表現可能な世界をご紹介しました。
  • Canvas - ブラウザ上で容易に2次元グラフィックを描画可能です。
  • Video - FLASH などのプラグインの必要なく動画の埋込み、操作が可能となります。
  • O3D - 高精細で緻密な3次元グラフィックを表現可能なオープンソースJavaScript ライブラリです。
  • Geolocation API - ウェブアプリケーションから利用者の位置情報を扱うことが可能となります。
  • Web workers - スレッドやプロセスのバックグラウンドでの実行が可能となります。
  • App cache and database - オフライン時や回線が不安定な際に利用可能なキャッシュやデータベースです。

Android



Android 統括部長 トム モス と株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの 永田 氏が「スマートフォンのこれから」を日本の開発者に伝えました。
トム モスは「グーグルがビジョンする Android のこれからの発展」を促すものとして Android Developer Challenge 2 の開催告知を行いました。また、グーグルからのサプライズプレゼントが開発者用 Android 携帯端末であることを発表し会場を大いに沸かせると共に、今後の Android の発展は開発者の方々の協力が不可欠であることを強く訴えました。

続いて 永田 氏が壇上に登場し、ドコモより発売予定の日本初の Android 端末「 HT-03A 」を紹介しました。「 HT-03A 」と Android アプリが日本の携帯市場に与える影響に触れ、あわせて会場の開発者にアプリケーションの開発を呼びかけました。

グーグルのデベロッパーアドボケイト クリス プルエットからは Android Market の紹介を行い、個々の開発者にとっては Android 向けアプリケーションの開発が大きなビジネスチャンスであることを強調しました。

OpenSocial

デービッド グレーザー をモデレーターとして始まった OpenSocial のセクションでは、笠原 氏が ミクシィ の OpenSocial ビジネスへのアプローチとして mixi アプリと mixi Connect を紹介しました。 「mixi アプリモバイル版パートナー向けベータ」が明日6月10日にローンチ予定であることもこの場で発表いただきました。



OpenSocial アプリケーションのエコシステムは開発者にとってのモチベーションへとつながるであろうとし、笠原 氏からは同社の mixi アプリコンテストのアナウンスもありました。

Google Wave



Google I/Oで大きな話題を呼んだ Google Wave も日本の皆様に初めてお披露目しました。Google Wave は新しいインスタントメッセージおよび共同作業のためのコミュニケーションプラットフォームです。今回のデモでは「開発者向けのプレビュー」として公開し、本イベント参加者には数週間以内に限定アカウントを発行することを発表、今後も開発者の皆様の意見を頂きながら開発を進めていく予定であるとしました。

その他

本日発足のGTUG (Google Technology Users Group) in Tokyoを発表しました。本日の Google Developer Day イベント内で第一回目の Lightning Talk を予定しています。
その他、久しぶりのメジャーバージョンアップとなる Maps API や、近日公開予定の Driving Direction API についても発表しました。

午後のセッションでは OpenSocialAndroidGoogle App EngineGoogle Maps API 等、 Google が提供する API や技術、Google が協力するオープンテクノロジーをテーマにGoogle のソフトウェアエンジニアや Google のテクノロジーに精通したパートナーやコミュニティの方々が Google 技術の効果的な活用方法を紹介します。今年は新しい試みとして Google のソフトウェアエンジニアや専門家に直接質問ができる "Office Hours" を設けます。スケジュールもプログラム でご確認ください。

サポータープログラムや、昨年のコードラボにあたりますハッカソンも Google Developer Day 直後に別会場にて開催します。そちらも是非ご注目ください。

訂正:
及川が基調講演中に使ったスライドおよび及川の説明に、オープンソースにおける HTML5 サポートというものがありましたが、表中のブラウザの中にオープンソースではないものが含まれていました。ここで訂正するとともに、ご指摘いただいた開発者の皆さまに御礼申し上げます。

時刻 14:52

Google Chrome: Mac および Linux の早期評価用 Dev リリース

2009 年 6 月 6 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

開発者の方から多くのフィードバックをいただくため、Google Chrome の Mac OS X および Linux 向け早期開発者チャンネル (Early Developer Channel) を用意いたしました。

ただし、本リリースはまだ不安定であり機能も不完全であるため、一般の方がダウンロードされることは勧めておりません。不完全で予期しない問題が起きることをご理解いただけ、ソフトウェアのクラッシュなどにも寛容な開発者の方にのみ、お使いいただくことを想定しております。

機能が不完全な例としては、YouTube のビデオがご覧いただけないことや、プライバシー設定が変更できないこと、既定の検索プロバイダーの設定が出来ないこと、さらには印刷さえできないことなどがあげられます。そのほかにも、バグリストを見てお分かりになるように、まだまだ多くの問題があります。

今後、Mac および Linux 版もベータチャンネルにてなるべく早く公開できるように、開発を進めてまいります。

Mac OS X 版はこちら (英語) からダウンロード、Linux 版は Dev チャンネルの説明のページ (英語) をお読みください。

時刻 13:57

「スマートナビゲーション」でストリートビューの操作がより快適に

2009年6月5日
Posted by Google マップチーム

世界中の街をパノラマ画像で見ることができるストリートビュー。これまでにユーザーフォトを探索できる機能フルスクリーン表示機能など、いくつかの大きなアップグレードを行ってきました。しかし、ストリートビュー内を移動する方法に関しては、サービスを開始した 2 年前と同じく、道路上に表示される矢印をクリックして次の画像に移動するという方法のみにとどまっていました。

本日、この道路上の矢印操作から解放される新たなナビゲーションシステムが誕生しました。 Google が独自に開発した新しい 3D アルゴリズムを採用することにより、見たい場所や対象をダブルクリックするだけで、簡単にそこへ移動することが可能になりました。

新しいストリートビューでは、マウス動作に合わせて白いシルエットが移動し、それが道路上では楕円形、建物の前などでは長方形に変わります。この機能を活用することで、平坦な画像がまるで立体であるかのように体感できるようになります。

 

白いシルエットをダブルクリックすると、その場所を中心としたロケーションへ移動することができます。例えば、このパリの道沿いに立ち並ぶ店を見たい場合は、その店の前面をダブルクリックするだけで、簡単にその店の正面にしたアングルへジャンプすることができます。



選択した白いシルエットがその場所においてベストなロケーションである際には、シルエットの右下に小さく虫メガネが表示されます。この状態でダブルクリックをすると、移動する代わりに現在のイメージが拡大されます。

普段から様々な Google マップの機能をテストしているスタッフも、すでにこの新機能の虜です。街の探索がより簡単になるだけでなく、遠くの建物を見るために、川の反対岸へ一気にジャンプするなど、超人的な動きも可能になるのです。

以下の動画では新機能の内容をまとめてご紹介しています。まず始めにこちらをご覧になり、新しくなったストリートビューを活用してみてください。




時刻 13:17

Google Chrome: Dev リリース 3.0.183.1

2009 年 6 月 5 日
Posted By 及川卓也 / シニアプロダクトマネージャー

Google Chrome の Dev チャンネルが 3.0.183.1 にアップデートされました。

主な変更:
  • メディアタイプの誤った判定の問題の修正。たとえば、テキストがメディアプレイヤーを表示してしまうような問題を修正 (Issue: 12777 (英語))
  • ダウンロードに必要な残り時間を表示する新しいダウンロードページ (Issue: 9607 (英語))
  • RtoL 言語 (右から左に表示する言語) のいくつかの問題の修正
  • クラッシュおよびユーザビリティに関する修正
既知の問題:
  • Windows XP 上で "Reset to default theme" ボタンをクリックした際にクラッシュする (Issue: 13075 (英語))
バージョンの変更:
  • V8 - 1.2.6.1
このほかの変更点や修正点の詳細については、リリースノート (英語) をご覧ください。

Dev チャンネルでは最新の修正を確認し、開発中の新機能にアクセスすることが可能となります。Dev チャンネルおよび登録方法については http://dev.chromium.org/getting-involved/dev-channel/ (英語) をご覧ください。

また、不具合は http://code.google.com/p/chromium/issues (英語) に登録していただき、また、登録したものに追加や変更があった場合には更新するようお願いいたします。

時刻 11:07

Google が行う様々な実験

2009 年 6 月 1 日
Posted by ベン・ゴメス(上級ソフトウェアエンジニア)

前回のブログでは、ユーザーの皆さんに最高の検索体験を提供するための、Google の理念をお話しました。もし間違って入力しても自動修正してくれる「もしかして」や、各検索結果を説明するスニペットなどの単純な機能の背景には、複雑なアルゴリズムが存在しています。Google は、どのアルゴリズムが優れたものなのか検証するために、ごく一部のユーザーの皆さんに新しい機能を試験的に提供する「実験」を行っています。(注:今回のブログ記事では英語での実験の画像を使っていますが、日本でも同様の実験を日々行っています。)

私たちは「実験」をとても大切だと考えていて、検索結果に加えた変更の良し悪しをテストするために幅広く活用しています。

Google では常時 50 ~ 200 にわたる実験を行っています。実験の中には、ページをじっくり見てもほとんど違いが分からないような細かい変更もあれば、一目瞭然のものもあります。実際、Google の行う変更をすべて見つけようと情熱を燃やしているユーザーの方もいらっしゃいます(ユーザーの皆さんには、本当に驚かされます! )が、Google ではそんな皆さんもほとんど気づかないような小さな変更も行っています。

例えば、次の2つの画像を見て、違いがわかるでしょうか?



どうでしょう?これらをそれぞれ単独で見た場合、違いに気がつくのは難しいと思います。しかし、私たちの実験結果によると、この変更でユーザーの行動に変化が実際に生じました。

どうでしょう、何か気付きますか?

実は、最初の検索結果の下の部分の空白が広くなっているのです。これにより、下の画像の方が、最初の結果が視覚的により訴えるようになります。こうした視覚的効果は、Google のアルゴリズムが「最初の結果はその次の結果よりもはるかに良い結果だ」と判断したことを伝えるためのものです。この変更により、ユーザーは最初の結果により注目しやすくなります。しかし一方で、もしユーザーが他の結果を探していた場合、その結果に到達するのに時間がかかるようになる可能性もあります。我々は実験をすることで、どちらの効果がより大きいのか、そして変更により検索が早くなりそうかを判断しています。

結果としてどちらを採用することになったのかは、是非みなさんの目で確認してみてください。見てもよくわからない程度かもしれませんが、我々がうまくやっているとすれば、ほとんど誰にも気づかれないまま、みなさんの検索がほんの少し便利になっているはずです。これだけで世界がバラ色になるわけではありませんが、少なくとも我々が考えつくなかでベストの追加検索を経験できるようにはなっているはずです。

さて、私は皆さんの視力検査をしたかったわけではありません。私が言いたかったのは、Google はほとんど全てのことを実験している、たとえそれがどんな些細なものでも実験しているということです。実際、「些細」な変更はしばしば大きな影響を検索体験に与えます。そして重要だからこそ実験をするのです。

先の例は純粋に視覚的な変更でしたが、アルゴリズムの変更をともなう場合も実験を行っています。例えば、結果ページのタイトルやスニペットは、検索キーワードの派生語や類義語をハイライトするようになっています。次の画像では[hp printer drivers]というキーワードにたいして、「driver」という単語をハイライトしています。


このように派生語を原形に戻すことは「ステミング」と呼ばれ、一般には良いアイデアだと言われています。ただ、いつもうまくいくとは限りません。我々は実際にハイライトを始める前に、これが本当に良いアイデアか検証するために、(時には良くないと反証するために)実験を行いました。

当然ながら、一目瞭然の変更も実験の対象です。大きな変更の場合でも、我々が自分達に問いかけている質問は変わりません。「この変更は本当にユーザーの役に立つだろうか。それとも単にユーザーの気を逸らすだけだろうか。」Google はユーザーの皆さんに向けたマニュアルを用意していません。(実のところ、きちんと書かれたヘルプページはあるのですが、皆さんわざわざ読まないですよね)そのため、新しい機能は念入りな説明がなくても、それ自体で使ってもらえるものでなければなりません。我々の実験の目的には、実際にユーザーが新しい機能をどう使うかを知る、ということも含まれているのです。そして、時として、ユーザーの皆さんは私たちが想像もしなかったような使い方をするのです!

今回は、Google が日々行っている実験の一例を紹介しました。私たちは何とか気づくような小さな変更から一目瞭然の新機能まで全て実験しています。Google を使ったときに何か違った印象を受けたら、あなたは新しい実験に遭遇しているのかもしれません!

時刻 15:14